コラム

2019.01.31

鉄粉が目に入ったら

角膜(黒目の部分)にはほこりやゴミなどさまざまな物が入り、
角膜上皮に刺さったり、くっついたりします。
多くは涙で流れ出るのですが、ときには異物によって角膜が傷つき、痛みます。
角膜の中央から上の方にかけて異物があると、まばたきによって刺激されやすく、下の方にあるときよりも痛みが強いのが特徴です。
まばたきをしてみても取れないなら、できるだけ早く眼科を受診してください。
放っておくと結膜が充血し、痛みが強まります。

最も注意が必要なのは鉄粉が入ったときです。
鉄サビの色素が角膜などに付き、すぐに目が変色するため、鉄粉とサビをいち早く取り除く必要があります。
鉄粉が目に入った場合は、すぐに眼科を受診してください。
職業柄、鉄を扱う人は十分に気をつけてください。

目は傷つきやすいデリケートな存在です。
無理矢理、異物を取り除こうとして逆に目を傷つけてしまうことがあります。
家庭でできる応急手当の限界をわきまえて、眼科で専門的な診療を受けることが最良で最短の治療です。

まぶたの裏にある溝に異物が入ってしまったときには外からは見えず、自分では取れません。
目に入った異物が見つからないときには眼科の受診が必要です。
異物が取り除けても、取り残しがあったり、角膜や結膜を傷つけたりしていることがあります。
目の違和感や気になることがあれば、眼科に相談してください。