コラム

2018.05.02

CL装用中のお昼寝について

わずかな時間でもCLを装用したまま寝てしまった経験がある人はどのくらいいるでしょうか。

昼寝と言う短時間であってもCLを装用した目は、レンズとまぶたにより大気から遮られるために、角膜表面の酸素が低下しており、レンズの酸素透過性にもよりますが、裸眼と比べて角膜の変化は大きいはずです。
昼寝中の涙液分泌は減少しているので、起きた時に充血・霧視・異物感・乾燥感などの症状を自覚することが多く、目に細かなキズが入っていることがあります。
またCL自体の乾燥により変形したレンズが角膜へ固着し角膜上皮障害を生じたり、レンズがずれて脱落したりすることもあります。
さらに、予備のSCLがない場合はそのまま脱落したレンズを再装用することになります。その結果、細菌が感染して角膜感染症を生じる危険性が高くなります。

昼寝程度の仮眠であっても目に与える影響は大きいためCL装用中の昼寝は好ましいことではありません。

うっかり寝てしまった場合には、無理にCLを外すのは避け、人工涙液などを点眼し、対策しましょう。