白内障は「加齢によって誰にでも起こる目の病気」という印象が強いですが、実際には加齢以外にもさまざまな原因が存在します。発症の仕組みやリスクを正しく理解することは、早期の気づきや予防につながります。ここでは、白内障の主な原因と、注意すべき生活習慣・病気について分かりやすく解説します。
■ 白内障とは?
白内障は、水晶体(目の中のレンズ)が濁り、視界がかすむ・まぶしい・二重に見えるといった症状が現れる病気です。水晶体は本来透明ですが、タンパク質が変性することで濁りが生じ、光がうまく通らなくなります。放置すると視力低下が進み、日常生活に影響を及ぼすため、早期発見が大切です。
■ 原因① 加齢(加齢性白内障)
最も多いのが加齢による白内障です。40代頃から水晶体のタンパク質が少しずつ変性し始め、60代以降では約7〜8割の人に白内障の所見が見られるといわれています。「年齢とともに進むのは自然な変化」といえるため、定期的な眼科検診が重要です。
■ 原因② 生活習慣(紫外線・喫煙・栄養不足など)
加齢以外で見落とされやすいのが 生活習慣の影響 です。
● 紫外線:屋外活動が多い人は紫外線が水晶体の酸化ストレスを高め、白内障の進行リスクが上がります。
● 喫煙:ニコチンや活性酸素により水晶体の濁りが進みやすいことが知られています。
● 栄養不足:抗酸化作用のあるビタミンC・E、ルテインなどの不足もリスク要因です。
日常生活での紫外線対策や禁煙、バランスのよい食事は、白内障予防にも有効です。
■ 原因③ 全身疾患(糖尿病など)
糖尿病のある方は、血糖値の高い状態が続くことで水晶体の代謝が乱れ、白内障を発症しやすくなります。若い年代でも進行が早い傾向があります。また、アトピー性皮膚炎や甲状腺疾患など、体質やホルモンバランスの影響で白内障が起こることもあります。
■ 原因④ 外傷や薬剤性白内障
- ● 目のけが(外傷性白内障)
強くぶつける、異物が入るなどの外傷によって水晶体が濁る場合があります。事故やスポーツでのけがが原因になることが多く、若年層でも発症する点が特徴です。
● ステロイド薬の長期使用(薬剤性白内障)
全身用ステロイド、点眼薬、吸入薬などを長期間使用している場合、白内障が進行しやすくなるとされています。自己判断での使用は避け、医師と相談しながら治療を続けることが大切です。
■ 白内障を防ぐには?
白内障そのものを完全に防ぐことはできませんが、進行を遅らせることは可能です。
・UVカットサングラスや帽子で紫外線を防ぐ
・禁煙する
・抗酸化作用のある食品を意識して摂る
・糖尿病などの全身疾患を適切に管理する
・定期的に眼科検診を受ける
これらを習慣化することで、発症や進行のリスクを下げることが期待できます。


















