コンタクトレンズは視力矯正の便利なツールですが、長時間の使用や不適切なケアが原因で「ドライアイ」に悩む方も少なくありません。この記事では、コンタクトレンズ使用者がドライアイと上手に付き合うための方法をご紹介します。
■ドライアイとは?
ドライアイは、涙の量や質に異常が生じることで、目の表面が十分に潤わなくなる疾患です。不快感や視機能の低下を引き起こします。主な原因には以下のものがあります。
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- ・涙の量の異常:涙の分泌が不十分で乾燥を引き起こす状態
・涙の質の異常:涙の蒸発が早まるなど、涙の機能が低下した状態
■ドライアイの原因
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- ・長時間のモニター作業
- ・空気の乾燥
- ・コンタクトレンズの装用(特にソフトタイプ)
- ・加齢
- ・内服薬や点眼薬の副作用
- ・ストレスや生活環境
・マイボーム腺の機能不全など目の病気
■ドライアイの症状
- ・目の乾きやゴロゴロ感
- ・かすみ目や視力低下
- ・目の痛み、かゆみ
- ・涙が止まらない、または出ない
- ・光が眩しく感じる
ドライアイは「目の乾燥」だけでなく、さまざまな不快症状を引き起こします。特にコンタクトレンズ装用者は注意が必要です。
■コンタクトレンズ使用者がドライアイを予防する方法
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- 1.レンズ選びを見直す:ドライアイが気になる場合は、酸素透過性が高く保湿性能に優れたレンズを選びましょう。シリコーンハイドロゲル素材のレンズや1日使い捨てタイプが推奨されます。
- 2.装用時間を守る:メーカーや眼科医の指示に従い、装用時間を厳守しましょう。
- 3.目薬を活用する:コンタクトレンズ専用の人工涙液を使用し、防腐剤のないタイプを選ぶと目に優しいです。
- 4.まばたきを意識する:パソコンやスマートフォン使用中は意識的にまばたきを増やして目の潤いを保ちましょう。
5.休憩を取る:1時間ごとに休憩を取り、遠くを見ることで目の疲れを軽減しましょう。
■最新治療法:IPL治療
特にマイボーム腺の機能不全によるドライアイには、**IPL治療(ルミナスM22 IPLシステム)**が効果的です。特殊なフラッシュ照射によってマイボーム腺を刺激し、機能の正常化を促します。治療の効果には個人差がありますが、継続的な治療で改善が期待できます。
■ドライアイが改善しない場合は?
もしドライアイの症状が続く場合は、自己判断せずに眼科医に相談しましょう。適切な治療やレンズ選びのアドバイスを受けることで、快適なコンタクトライフが取り戻せます。
■まとめ
ドライアイはコンタクトレンズ使用者にとって避けられない問題の一つですが、適切なケアと工夫で症状を軽減できます。自分に合ったレンズ選びや正しい装用方法を心がけ、快適な視力矯正ライフを楽しみましょう。