コラム

2023.12.02

白内障の初期症状とその対処法

白内障とは

白内障は、眼の中の水晶体と呼ばれるレンズが濁りを生じる病気であり、視力の低下を引き起こす眼の疾患です。年齢とともに進行しやすく、早期の発見と適切なケアが重要です。

今回は白内障の初期症状とそれに対する対処法についてご紹介します。

 

初期症状

  1. 1.かすんで見える

視界がかすんで見えたり、ものがぼやけて見えることがあります。これは水晶体が濁っているため生じる現象です。

  1. 2.光がまぶしい

光がまぶしく感じます。強い光や太陽の光に敏感になり、まばたきが増えたり、目を細めることが増えます。これによって見え方が不快に感じられることがあります。

  1. 3.色が変わる

白内障が進行すると、色の見え方が変わることがあります。例えば白いものが少し青く見えたり、色がくすんで見えることがあります。

  1. 4.夜間の運転が難しい

車のヘッドライトや街頭の光がまぶしく感じ、夜間の運転が難しくなることがあります。境界が不明瞭になります。

  1. 5.視力が不安定

白内障の初期段階では、視力が日によって変動することがあります。一時的に見え方がクリアになって見えることもあれば、逆にぼやけて見えることもあります。

 

対処法

  • 1.早期の検査と診断

定期的な眼科検査が重要です。白内障の初期症状が現れた場合、できるだけ早く眼科医に相談しましょう。

  • 2.メガネやコンタクトレンズの見直し

白内障の初期段階では、新しいメガネやコンタクトレンズを使うことによって視力が改善されることがあります。

  • 3.白内障手術の検討

白内障が進行し、日常生活に支障をきたすようなら手術が必要な場合があります。手術では濁ったレンズ(水晶体)を取り除き、人工のレンズに置き換えることで視力を戻すことができます。

 

どの対処法が適しているかは、患者さんの状態によります。眼科医と相談しながら、最良の選択を見つけることが大切です。

 

 

今回ご紹介した症状が現れたり、生活に支障をきたすようであれば、できるだけ早く眼科医にご相談ください。白内障は進行性の眼の疾患であるため、早期の発見と適切な治療が視力維持につながります。